ひょんなことからギターのペイントを頼まれたことがあります。

締め切りも特になく安請け合いしてしまったが故完成まで実に5年近くかかったはず。

もともとFacebookで知り合いに作業過程をアップしてましたが、そこには載せきれなかったないようをせっかくなのでブログに載せることにします。

まずは受け取った当時の状態から

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ずいぶん弾く機会が無かったとのことで基本的にはお任せ、てことで預かる形に。

メールで何とか大体の方向性を伺い、たしかサイケデリック風な〜とか話していたような気が…

そこから何だかんだと忙しく、実際に着手したのは数ヶ月後だった…申し訳ないことを。

取り敢えずいよいよ始めなきゃとスタートさせて
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ここまで描き込んだものの

…何かが違う。

サイケデリック風てなんや?


結局この路線はボツにし一旦塗装を剥がすことに。

そしてまた1年くらい時が経った、と思われます。

この頃から
「どーせこんだけ待たせてるんだし今更渡すにして中途半端な物を受け取っても喜んではもらえない。想像の上をいくには当初の路線なんて無視して好きにやろう!」
というテンションに。

ちょうどその頃、参考がてらに画像検索してたらカークハーメットモデルのギターが目につく。

おぉ、ええがな。

それをヒントに再スタートすることになりました。

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ボディカラーもガッツリ黄色に変更。

東急ハンズで買った製図用極細ペンで描く。

ヘッドにも描く!

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※ちなみに若干の指板剥がれが起きており修理しております。

元の打ち合わせでは提案を却下されたような気もするがどうしてもやりたかったので勝手にピックガードも作成しました(ごめんなさい)。

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となると当然トラスロッドカバーも作成。

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概ね形になってきた
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塗装も終わり最後の仕上げに(これも勝手に)キャビ内を導電塗料でノイズ処理するかー、と呑気に始めていたら

事件は起きた。

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なんと導電塗料が養生してない箇所に付着!!
慌てて拭き取るが有機溶剤も含まれているので

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な、なんてこったい。

だが起こってしまったことは仕方ない。

何を隠そう、このペイント作業

下地のイエローは私がやったがそれ以外の細かい描画は

全て私の妻に描いてもらったものなのだ。

※トレモロのザグリに数字が被っているがあれは生年月日です。

とにかく謝って何とかしてもらうしかない(爆。

取り敢えず自分でできる補修は最低限やらねば!

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この部分を重点的にスクレイパーで優しく削り…

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なんとかここまで落とすことは出来たが後は先生(妻)に任せるしかない。

…そして


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いいかんじ。

助かったぜ、マジで。

これならアクシデントもバレまい(ほんとごめんなさい)。


紆余曲折あったが何とか完成!
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我ながら元のブラックも良いがよりポップな仕上がりに満足です。

無事に持ち主にも渡すこともでき安心しました。

待たせても怒られなくて良かった…。


が自宅に帰ってから"それ"は発覚。

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トレモロのバックカバー付けるの忘れて返してもうた…


次会った時必ずお返しします!…涙